- ナイアシンアミドは毛穴にどんな効果が期待できる?
- 開き毛穴・黒ずみ・たるみ毛穴にも向いている?
- 何%配合された美容液を選べばいい?
- ビタミンCやレチノールと一緒に使っても大丈夫?
- ナイアシンアミドの選び方と使い方を知りたい
毛穴ケアについて調べていると、ビタミンCと並んでよく目にするのが「ナイアシンアミド」。

ナイアシンアミドってよく聞くけど、毛穴に本当にいいの?何%のものを選べばいいの?って迷うよね。
ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種で、肌のバリア機能や皮脂、色素沈着、肌のハリなど、複数の肌悩みとの関係が研究されている成分です。



ナイアシンアミドは「毛穴を直接小さくする成分」ではなく、毛穴が目立つ原因に幅広くアプローチする成分!
この記事では、ナイアシンアミドの基本的な働きから、毛穴タイプ別の考え方、濃度の選び方、他の成分との組み合わせまで、毛穴ケアの視点から詳しく解説します。
そもそもナイアシンアミドってどんな成分?


ナイアシンアミドは、ビタミンB3に分類される成分。
「ニコチンアミド」と呼ばれることもあります。
ナイアシンアミド
- 肌の細胞がエネルギーを利用するために必要な物質の生成に関わる働きがある
- 皮膚のバリア機能やメラニンの受け渡し、肌の炎症反応などとの関係も研究されている
- 皮脂やテカリが気になる肌のケア
- 肌のバリア機能を支えるケア
- 色ムラや色素沈着が気になる肌のケア
- 肌のハリや弾力を意識したエイジングケア
- 乾燥などによって肌状態が乱れやすい人のケア
このように、ナイアシンアミドは一つの悩みに限定されない、幅広い用途で使われている成分です。



毛穴だけじゃなく、皮脂・乾燥・色ムラ・ハリ不足など、複数の悩みをまとめて考えたい人にも注目されている成分なんだよ。
ナイアシンアミドは毛穴に効果がある?


ナイアシンアミドには毛穴の目立ちに関係する皮脂や肌状態に働きかける可能性があります。
ただし、「ナイアシンアミドを使うと毛穴そのものが小さくなる」とは言い切れません。
毛穴が目立つ原因
- 皮脂の量
- 角栓
- 色素沈着
- 乾燥
- 肌のハリの変化 など



ナイアシンアミドが役立つ可能性のある部分と、別のケアが必要な部分を分けて考えることが大切だよ!
- 皮脂によるテカリや毛穴の目立ちが気になる
- 肌の乾燥やバリア機能の乱れが気になる
- ニキビ跡などによる色ムラが気になる
- 年齢とともに肌のハリ不足が気になってきた
このような悩みがある人は、ナイアシンアミドをスキンケアに取り入れるメリットを検討しやすいでしょう。
一方で、角栓による詰まりや、たるみによる毛穴の形の変化などは、ナイアシンアミドだけで解決できるとは限りません。



「毛穴にいい成分だから全員に必要」というわけではないよ。自分の毛穴が何によって目立っているのかを考えることが大切!
ナイアシンアミドと「開き毛穴」の関係


開き毛穴が気になる人にとって、ナイアシンアミドの注目ポイントの一つが皮脂との関係。
- 皮脂は肌を守るために必要だけど、皮脂量が多いとテカリが目立ち、毛穴も目につきやすくなることがある
- ナイアシンアミドを2%配合した保湿剤を用いた臨床試験では、日本人の参加者において、使用2週目と4週目に皮脂分泌量の指標が有意に低下した
- 別の集団では異なる結果も報告されていて、すべての人に同じ変化が起こるとは限らない
- この研究は、ナイアシンアミドが皮脂の多い肌のケアに役立つ可能性を示す
(参考:2%ナイアシンアミドと顔の皮脂分泌に関する臨床試験)



皮脂が気になる開き毛穴なら、ナイアシンアミドは候補の一つ。ただし、毛穴を完全に閉じたり、皮脂をゼロにしたりする成分ではないよ。
→ 開き毛穴完全ガイド
→ No.014 皮脂とは?悪者ではない理由
→ No.051 ビタミンC完全ガイド
ナイアシンアミドと「黒ずみ毛穴」の関係


黒ずみ毛穴が気になる場合は、まず黒ずみの原因を考えることが大切です。
- 皮脂や角栓による黒っぽい見え方
- メラニンによる色素沈着
- 産毛による影
- 光の当たり方などによる影
このうち、ナイアシンアミドはメラニンの生成そのものだけでなく、メラニンを含む細胞内の小器官が表皮細胞へ受け渡される過程との関係が研究されています。
- そのため、色素沈着や肌の色ムラが気になる人にとって、ナイアシンアミドは選択肢の一つ
- ただし、角栓が詰まって黒く見えている毛穴に対して、ナイアシンアミドだけでの効果は期待できない



黒ずみ毛穴には、ナイアシンアミドが向いているケースもあるけど、まずは「角栓なのか、色素沈着なのか」を見極めてね。
→ 黒ずみ毛穴完全ガイド
→ No.013 黒ずみ=角栓じゃない?黒ずみの種類
→ No.028 その黒ずみ、本当に角栓?産毛?メラニン?見分け方
ナイアシンアミドと「たるみ毛穴」の関係


30代以降になると、頬の毛穴が以前より目立つように感じる人もいます。



その背景には、加齢に伴う肌のハリや弾力の変化などが関係している場合があるよ!
ナイアシンアミドは
- 肌の細胞外マトリックスや皮膚のバリア機能などとの関係が研究され、エイジングケア成分としても用いられる
- ただし、ナイアシンアミドを塗ることで、たるんだ皮膚を引き上げたり、毛穴の形を確実に元に戻したりできるわけではない
- ハリ不足が気になる場合は、ナイアシンアミドだけに頼らず、紫外線対策や保湿などを含めて長期的にケアすることが大切



年齢とともに目立つ毛穴にも、ナイアシンアミドは選択肢の一つ。ただし、たるみ毛穴を直接引き締める成分と考えすぎないでね。
→ たるみ毛穴完全ガイド
→ No.019 紫外線が毛穴を悪化させる理由
→ No.053 レチノール完全ガイド
ナイアシンアミドと「詰まり毛穴」の関係


角栓や毛穴の詰まりが気になる人は、ナイアシンアミドだけに頼らないことが大切です。
- 角栓は皮脂や古い角質などが関係してできるもの
- 詰まりが気になる場合は、適切な洗顔やクレンジング、肌状態に合った角質ケアなども検討する必要がある
- ナイアシンアミドは皮脂や肌状態のケアを考えるうえで役立つ可能性がある
- 一方で、角栓を溶かしたり、物理的に取り除いたりする成分ではない



詰まり毛穴なら、ナイアシンアミドだけに頼らず、角栓に合ったケアも組み合わせて考えよう!
→ 詰まり毛穴完全ガイド
→ No.012 角栓とは?できる仕組みを解説
→ No.054 サリチル酸(BHA)完全ガイド
ナイアシンアミドは乾燥毛穴にも向いている?


乾燥によって肌のキメが乱れると、毛穴の周囲に影ができたり、肌表面の凹凸が目立ったりすることがあります。
- ナイアシンアミドは、皮膚のバリア機能やセラミドなどの脂質との関係が研究されている成分
- 保湿ケアを重視したい人にも検討しやすい成分
- ただし、ナイアシンアミドを配合した美容液なら、どれでも十分に保湿できるとは限らない
- 保湿力は、グリセリンやヒアルロン酸、セラミドなどの保湿成分や、製品全体の処方によっても変わる
乾燥毛穴が気になる場合は、ナイアシンアミドの濃度だけでなく、保湿成分が配合されているか、使用後につっぱりにくいかなども確認しましょう。



乾燥が原因で毛穴が目立っているなら、攻めの成分を増やすより、まず保湿をしっかり整えることも大切だよ。
ナイアシンアミドはニキビやニキビ跡にも使われる?


ナイアシンアミドは、皮脂や肌の炎症反応との関係から、ニキビが気になる肌向けの化粧品にも配合されています。
- ただし、化粧品としての肌荒れ予防や皮脂ケアと、ニキビの治療は分けて考える必要がある
- ニキビが治ったあとに残る茶色っぽい跡は、炎症後色素沈着の可能性も
ナイアシンアミドは色素沈着に関する研究もあるものの、すべてのニキビ跡に同じように作用するわけではありません。



炎症が強いニキビや、繰り返すニキビ、跡が残りやすいニキビがある場合は、化粧品だけで対処しようとせず、皮膚科で相談することも検討してね!
ナイアシンアミドは何%のものを選べばいい?


ナイアシンアミド美容液を選ぶときに迷いやすいのが、配合濃度ですよね。
市販の化粧品には、数%のものから10%以上をうたうものまで、さまざまな製品があります。



でも、濃度が高いほど、必ず毛穴への効果が高くなるわけじゃないよ!
- ナイアシンアミドの配合濃度
- 保湿成分など他の配合成分
- 肌質や刺激への感じやすさ
- 製品全体の処方や使用感
- 無理なく継続できる価格や使用方法
これらを総合的に考えて選ぶことが大切です。
ナイアシンアミド美容液の選び方


ナイアシンアミド美容液を選ぶときは、配合濃度だけでなく、自分の肌悩みに合った製品かどうかを確認しましょう。
皮脂やテカリが気になるなら
- ナイアシンアミドの配合濃度だけでなく、使用感や保湿力にも注目
- 皮脂が気になるからといって保湿を省くと、乾燥や肌のつっぱりが気になることがある
- べたつきにくく、必要な保湿もできる製品を選ぶと使い続けやすくなる
乾燥や肌のゆらぎが気になるなら
- ナイアシンアミドの濃度を優先するよりも、セラミドやグリセリンなどの保湿成分が配合されているかを確認
- 肌が敏感になっているときは、複数の新しい成分を同時に取り入れず、肌の様子を見ながら使うことが大切
色ムラやニキビ跡が気になるなら
- ナイアシンアミドを選択肢の一つとして検討できる
- ただし、色素沈着の原因や程度によって適したケアは異なる
- 日焼け止めによる紫外線対策も重要
年齢とともにハリ不足が気になるなら
- ナイアシンアミドをエイジングケアの一部として取り入れる方法がある
- ただし、化粧品でできるケアには限界がある
- ナイアシンアミドで、たるみや深いシワが大きく改善すると期待しすぎないこと
ナイアシンアミドは朝と夜、どちらに使う?


ナイアシンアミドは、朝・夜どちらにも使える製品が多くあります。
ただし、製品によって使用方法が異なるため、まずはパッケージに記載された使い方を確認しましょう。
- 洗顔
- 化粧水
- ナイアシンアミド美容液
- 乳液やクリームなどの保湿
- 朝は日焼け止め
上記は一般的な組み立て方の一例です。



美容液を使う順番は製品のテクスチャーやメーカーの案内によって違うから、必ずしもすべての製品で同じ順番にする必要はないよ!
ナイアシンアミドとビタミンCは一緒に使える?


ナイアシンアミドとビタミンCは、組み合わせて使うことができる成分です。
- 「一緒に使うと危険」「必ず時間を空けなければいけない」といった説明を見かけることがあるものの、現在の一般的なスキンケアで、両者を一緒に使うこと自体を一律に避ける必要はない
- ただし、製品ごとに処方や使用感が異なるため、重ね使いによって刺激を感じる場合は、使用する回数や組み合わせを見直して



ビタミンCとナイアシンアミドは、必ず別々に使わなければいけないわけではないよ。大切なのは成分同士の相性だけじゃなく、自分の肌との相性!
→ ビタミンC完全ガイド|毛穴への効果・選び方
→ No.080 レチノールとビタミンCは一緒に使える?
ナイアシンアミドとレチノールは一緒に使える?


ナイアシンアミドとレチノールも、組み合わせて使うことができる成分です。
- ナイアシンアミドは肌のバリア機能を支えるケアに用いられ、レチノールは肌のキメやハリなどを意識したエイジングケアで使われる
- ただし、レチノールは製品や肌質によって、赤み、乾燥、皮むけ、刺激などが起こることがある
- 組み合わせそのものが問題なくても、複数の成分を一度に使い始めることで刺激が強くなる可能性がある
初めてレチノールを使う場合は、まずレチノールの使用方法や頻度を守り、肌の状態を確認しながらナイアシンアミドを組み合わせると良いでしょう。



レチノールと併用できるからといって、最初から高濃度の成分を全部重ねる必要はないよ。肌の様子を見ながら少しずつ取り入れてね。
→ No.053 レチノール完全ガイド|毛穴への効果・選び方
→ No.090 毛穴ケア成分の組み合わせ早見表
ナイアシンアミドとセラミドの組み合わせ


乾燥や肌のバリア機能が気になる人は、ナイアシンアミドとセラミドを組み合わせる方法もあります。
- ナイアシンアミドは肌のバリア機能との関係が研究され、セラミドは皮膚の角層に存在する脂質の一つ
- セラミドを配合した保湿剤は、肌のうるおいを保つケアに用いられる
ただし、ナイアシンアミドとセラミドを一緒に使えば、必ず毛穴が改善するという意味ではありません。
乾燥によって毛穴が目立ちやすい人は、保湿ケア全体を整えることが大切です。



皮脂が気になる人でも、保湿は大切。ナイアシンアミドとセラミドを上手に取り入れて、肌状態に合ったケアを考えてみてね。
→ No.055 セラミド完全ガイド|乾燥毛穴とバリア機能
→ No.089 敏感肌でも使いやすい毛穴ケア成分
ナイアシンアミドとグリシルグリシンの違い


ナイアシンアミドとグリシルグリシンは、どちらも毛穴ケアで注目される成分ですが、全くの別物です。
それぞれの効果
- ナイアシンアミドは、皮脂や肌のバリア機能、色素沈着など、幅広い肌悩みとの関係が研究されている
- グリシルグリシンは、特に毛穴の目立ちとの関係で注目される



ただし、グリシルグリシンも、あらゆる毛穴の悩みに対する効果が十分に確立されているわけではないの。
- 皮脂・色ムラ・バリア機能なども気になる → ナイアシンアミドを検討
- 開き毛穴を中心に成分を選びたい → グリシルグリシンも選択肢の一つ
- 乾燥が気になる → どちらか一方に頼らず、保湿を優先
- 角栓の詰まりが気になる → 洗浄や角質ケアも検討
どちらか一方がすべての人に優れているわけではありません。
自分の毛穴の悩みや、肌に必要なケアに合わせて選びましょう。
→ No.059 グリシルグリシン完全ガイド
→ No.077 毛穴タイプ別|最優先で選ぶべき成分一覧
毛穴タイプ別|ナイアシンアミドの取り入れ方


- 開き毛穴・皮脂が気になる → 皮脂ケアの選択肢として検討
- 黒ずみ毛穴が気になる → 色素沈着なのか角栓なのかを見極める
- たるみ毛穴が気になる → ハリのケアに加えて紫外線対策も重視
- 詰まり毛穴が気になる → 洗浄や角質ケアも検討
- 乾燥毛穴が気になる → ナイアシンアミドだけでなく保湿を優先
- 色ムラやニキビ跡が気になる → 紫外線対策と合わせて検討
ナイアシンアミドは幅広い悩みに対応する可能性がありますが、毛穴の種類によっては、別のケアを優先したほうがよい場合もあります。



自分の毛穴の何に対してナイアシンアミドを使うのか、目的を決めて選ぶことが大切だよ!
まとめ|ナイアシンアミドは毛穴が目立つ原因に幅広く向き合う成分


ナイアシンアミドは、ビタミンB3の一種で、皮脂や肌のバリア機能、色素沈着、肌のハリなどとの関係が研究されている成分です。
毛穴ケアでは、特に皮脂によるテカリや毛穴の目立ちが気になる人、乾燥や色ムラなども一緒にケアしたい人にとって、選択肢の一つになります。(参考:ナイアシンアミドの作用と臨床的エビデンス)
- 開き毛穴 → 皮脂やテカリへのケアを考える
- 黒ずみ毛穴 → 色素沈着と角栓を見分ける
- たるみ毛穴 → ハリのケアと紫外線対策を重視する
- 詰まり毛穴 → 洗浄や角質ケアも組み合わせる
- 乾燥毛穴 → 保湿ケアを優先する
- 色ムラが気になる → 紫外線対策と合わせて検討する
また、ナイアシンアミド美容液を選ぶときは、濃度の高さだけで判断しないことも重要です。配合成分や製品全体の処方、肌との相性、継続しやすさまで考えて選びましょう。



ナイアシンアミドは、毛穴だけでなく肌全体の状態を考えるうえでも注目される成分。濃度の数字に振り回されず、自分の肌に合ったものを選んでね!
参考文献
・Boo YC. Mechanistic Basis and Clinical Evidence for the Applications of Nicotinamide (Niacinamide) to Control Skin Aging and Pigmentation. Antioxidants. 2021.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8389214/
・Draelos ZD, Matsubara A, Smiles K. The effect of 2% niacinamide on facial sebum production. Journal of Cosmetic and Laser Therapy. 2006.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16766489/
・Tan MG, Kim WB, Jo CE, et al. Topical treatment for postinflammatory hyperpigmentation: a systematic review. 2021.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34525885/



