- No.060 GGローションは何が評価されているのか
- アゼライン酸・ナイアシンアミド・ビタミンC誘導体は本当に同時配合されているのか
- トゥヴェールのバランシングGAローションとは、どちらを選べばよいのか
前回、トゥヴェールのバランシングGAローションの成分解析をお届けしました。
グリシルグリシンを高濃度で配合したプレ化粧水の中でも、もう一つ必ず名前が挙がるのが、KISOCARE(キソ)のNo.060 GGローションです。

成分好きの間では、毛穴ケア成分の欲張りセットと呼ばれることも!
今回は、寄せ集めではなくきちんと設計された総合型毛穴ケアの実力を、全成分を1つずつ解析しながら徹底レビューします。
前回のトゥヴェールとどこが違うのか、両者の選び方のジャッジ基準までまとめるので、比較検討に使ってくださいね。
- アイテム概要とコスパ感
- テクスチャー・使用感(モロモロの出やすさ含む)
- 全成分の処方解析(アゼライン酸W配合・アミノ酸・ヒアルロン酸)
- 口コミの良い点・悪い点の科学的検証
- トゥヴェールとの違いと、自分に合う選び方



トゥヴェールがGGとアゼライン酸誘導体と抗炎症に絞り込んだシンプル処方なら、こちらは毛穴ケアに欲しいものを全部入れたフルコース処方というイメージ!
アイテム概要


グリシルグリシン6%に加えて、アゼライン酸とアゼライン酸誘導体のダブル配合。
ナイアシンアミド、新型ビタミンC誘導体(ビスグリセリルアスコルビン酸)、さらに14種類のアミノ酸と4種類のヒアルロン酸まで入った構成を考えると、配合成分数に対してかなり良心的な価格設定です[KISOCARE公式]。
| アイテム基本情報 | |
|---|---|
| ブランド | KISOCARE(キソ) |
| 商品名 | グリシルグリシン6%配合化粧水 キソ GGローション No.060 |
| タイプ | 化粧水(プレ化粧水/導入化粧水) |
| 容量・価格 | 120mL・税込2,468円(会員特別価格2,244円) |
| 主力成分 | グリシルグリシン6%・アゼライン酸(アゼロイルジグリシンK)・ナイアシンアミド・新型ビタミンC誘導体(ビスグリセリルアスコルビン酸) |
| 特記 | イオン導入対応/8つの無添加処方 |
| 発売日 | 2023年10月24日 |
価格は税込2,468円(120mL・公式表記で約2か月分)。
1mLあたり約20.6円で、1日あたりのコストは約40円。



成分を軸に選ぶ人からすると、この内容成分数で税込2,468円はかなり良心的な価格設定だよ。
テクスチャー・使用感レビュー


- 質感:透明のシャバシャバ系。とろみはごく控えめで、水のように軽い
- 肌なじみ:スーッとすぐ浸み込む。べたつき・ぬるつきが残らない
- におい:無香料。ほぼ無臭で、ごくわずかに原料・果実エキス由来の香りを感じる程度
- 保湿感:うるおいは感じるが重さはなく、後から使うアイテムのじゃまをしない
口コミでも、無臭でべたつかずたっぷり使えて嬉しいという声や、塗布後もベタベタせず不快感は一切なく敏感肌でも使えたという声が。
脂性〜混合肌の軽いつけ心地ニーズにしっかり応えています[LIPS][成分ブログ]。



脂性肌・混合肌の軽いつけ心地ニーズにきっちり応えた作り!
この製品は油分・シリコンを含まない水溶性処方なので、単独使用でのモロモロはほぼ出ません。
ただし、増粘・保湿成分としてヒアルロン酸クロスポリマーを含むため、その後に油分の多いクリームや下地をこするように重ねた場合、稀にヨレやすいのが正直なところです。



水溶性設計だからモロモロの心配は少ないよ。やっぱり肝心なのは、こすらないことと時間を置くことの2つね。
全成分表示の解析
- 水、グリシルグリシン、ペンチレングリコール、アゼロイルジグリシンK、アゼライン酸、ナイアシンアミド、ビスグリセリルアスコルビン酸、グリチルリチン酸2K、タウリン、リシンHCl、アラニン、ヒスチジンHCl、アルギニン、セリン、プロリン、グルタミン酸、トレオニン、バリン、ロイシン、グリシン、アラントイン、イソロイシン、フェニルアラニン、アセチルヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸Na、ヒアルロン酸クロスポリマー-2-Na、加水分解ヒアルロン酸Na、サンザシエキス、ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、オレンジ果汁、レモン果汁、ライム果汁、BG、グリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ホウケイ酸(Ca/Na)、酸化銀
※配合量順の表記です。最新の正確な表記は公式サイトをご確認ください。
グリシルグリシン6%の配合バランスと処方の安定性
前回のトゥヴェール記事でお伝えしたように、グリシルグリシンは水への溶解度が限られ、配合濃度を高めすぎると結晶化・析出しやすい成分です。



高濃度=そのまま効果が高いわけではなく、溶けずに残ってしまった分は肌に作用しづらいの。
だからこそ、濃度を上げた分だけ、いかに溶かして安定させるかの処方技術が問われます。
- ペンチレングリコールとBGとグリセリン:水溶性を高める多価アルコールを3種で補強
- 14種のアミノ酸:グリシルグリシンと同じアミノ酸系成分群が溶解の相性を助け、天然保湿因子として角層のキメを整える
- 水溶性ペプチド(アゼロイルジグリシンK):同じジペプチド構造として溶解バランスに寄与
- これらを組み合わせて、6%を結晶化させず、さらっとした使用感のまま安定配合する設計を成立させている



あれもこれも入っているように見えるけど、実は全部がGG6%を溶かし支え、なおかつ肌で相乗効果を発揮するための布陣になってる!
すり鉢状毛穴(不飽和脂肪酸による角化異常)へのアプローチ
目立つ毛穴の正体は、毛穴周囲が削られたように斜めにへこんだすり鉢状であることが、資生堂のIFSCC最優秀賞研究(2006年・大阪)で示されています[資生堂 IFSCC受賞研究]。



そのすり鉢状化を引き起こす主犯が、皮脂中に多い不飽和脂肪酸(オレイン酸など)。
これが角化細胞へのカルシウムイオンの過剰流入を促し、炎症シグナルを介して毛穴周囲の角化を乱してしまうのです。
- グリシルグリシン(内側から):塩化物イオンで不飽和脂肪酸の刺激を中和し、毛穴周囲の角化を整える
- アゼライン酸とアゼロイルジグリシンK(外側から):皮脂のバランスを整え、角質をなめらかに。2種類をWで使うことで皮脂×角質に強く働きかける
- ナイアシンアミド(中間から):水分と油分のバランスを整え、ハリツヤのある肌へ導く



内側から角化を整えるGGと、外側から角質を柔らげるアゼライン酸Wと、中間から皮脂バランスを整えるナイアシンアミド。毛穴の目立ちに別ルートから同時にアプローチできる、これが総合型処方の強みだよ。
一緒に配合されている注目成分と相乗パートナー
ビタミンC誘導体やセラミドとの相乗効果を期待する人もいるかもしれませんが、この製品にはビタミンC誘導体・セラミドは配合されていません。
その代わり、処方内には毛穴ケアに直結する別の相乗パートナーが揃っています。
- ビスグリセリルアスコルビン酸(新型ビタミンC誘導体):ビタミンC誘導体の弱点だった浸透力・安定性を改良した成分。皮脂の酸化を防ぎ、くすみのない肌へ
- グリチルリチン酸2K:肌荒れ防止(抗炎症)の定番。アゼライン酸系の刺激を穏やかに抑える調整役
- 14種のアミノ酸(タウリン・リシン・アラニン・アルギニン・セリン・プロリン等):天然保湿因子を構成し、角層の水分保持とキメを整える
- 4種のヒアルロン酸(アセチル・低分子・クロスポリマー・加水分解):分子サイズの異なるヒアルロン酸を重層的に配合し、うるおいを角層の手前〜奥でサポート
- 果実エキス(サンザシ・ナツメ・グレープフルーツ・リンゴ・オレンジ・レモン・ライム):天然由来の整肌成分として、ビタミン・クエン酸系の働きをプラス
特に注目したいのは、角質ケア(アゼライン酸系)と抗炎症(グリチルリチン酸2K)と保湿(アミノ酸・ヒアルロン酸)がそろっている点。
角質アプローチのある処方は刺激の懸念がつきものですが、同じ処方内に抗炎症と保湿の受け皿があることで、毎日使いやすいバランスに設計されています。
ビタミンC誘導体やセラミドを一緒に取りたい場合は、この後に使う化粧水・美容液で補うのが正解。



整えるプレ化粧水として先に使って、後から美容液でそれぞれの狙いを重ねる。この順番こそが相乗効果の正しい作り方だよ。
ベース成分の低刺激性・安全性チェック
- 8つの無添加処方(パラベン・合成香料・合成着色料・シリコン等を不使用)
- アルコール(エタノール)フリー※成分表にエタノールなし
- 油分・シリコンフリーの水溶性設計
- 防腐は酸化銀とエチルヘキシルグリセリンの方式 — パラベンフリーを支える銀イオンの抗菌技術
一方で注意点も。
酸化銀はごく低濃度で銀イオンを放出する抗菌システムですが、金属アレルギー(銀は非常に稀)が心配な方はパッチテストを。
アゼライン酸・ビタミンC誘導体・フルーツエキスを含むため、バリア機能が弱っている時期はピリピリ感を感じることがあります。



無添加だから絶対に刺激がないわけじゃないの。角質ケア成分が入っている以上、バリアが弱ってるときは頻度を調整するのが正しい付き合い方だよ。
【口コミ検証】良い口コミ・悪い口コミを成分から検証


良い口コミ
3日で毛穴が引き締まってきた
- 最初に実感しやすいのは見え方の変化
- アゼライン酸系の角質柔軟により、小鼻のザラつき・白いポツポツが先になくなることで毛穴の影が目立ちにくくなる
- 本質的なキメ改善は2か月単位の継続を前提とする
ベタつかずサラサラ。化粧崩れが減った
- 油分・シリコンフリー設計と、ナイアシンアミド・アゼライン酸系による皮脂バランス調整が効いている
たっぷり使えて、後のケアのなじみがよくなる
- プレ化粧水としてキメを整えることで、後続アイテムの密着が向上する
敏感肌でも使えた
- 無添加設計とグリチルリチン酸2Kの抗炎症が効いている(ただし個人差あり)
良くない口コミ
効果を感じない
- グリシルグリシンのキメ改善は2か月単位の継続が目安
- 洗顔後すぐ・毎日の習慣化と、その後必ず保湿のフタをすることが条件
ピリピリする
- アゼライン酸・VC誘導体・フルーツエキスによる角質アプローチ
- 週2〜3回に減らす、または一時休止して肌を休ませて
成分が多くて肌に合わなかった
- 総合型処方は当たりも大きいがハズレもある処方
- 超敏感肌はパッチテスト(腕の内側で24時間)を先に
少量で済むような美容液っぽい使い心地を想像していた
- 本品は化粧水であり、たっぷり使う前提のアイテム



合わないと感じる人の大半は、使い方(順番・頻度)か、肌質とのミスマッチ(乾燥肌がノーマルを使うなど)のどちらか。前後のアイテムをいつもより軽くするだけでも印象はガラッと変わるよ。
どんな毛穴悩み・肌質におすすめ?
- 開き毛穴・黒ずみ・テカリの複合毛穴悩み
- 皮脂バランスの乱れ(Tゾーンテカリ×頬乾燥)
- 毛穴ケア成分を1本でまとめて試したい人
- 自宅の美容器(イオン導入機能)を活用したい人
- 乾燥の強い敏感肌(総合型処方は刺激が重なりやすい。パッチテスト推奨)
- 金属アレルギーが心配な方(酸化銀による防腐のため、気になるなら医師・パッチテストで確認)
- たるみ毛穴が主訴の人(GG+ナイアシンは土台作りに有効だが、ハリへの直接アプローチはレチノール等の併用が必要)
- シンプル処方至上主義の人(成分を見て不安になるならトゥヴェールの方が向く)



ざっくり言うと、毛穴悩みが1つじゃなくてあれもこれも気になるという人に刺さる総合型。逆に肌が超敏感・成分は最小限がいいという人は、シンプル処方のトゥヴェールの方が合いやすいよ。
毛穴効果を最大限に引き出す使い方・順番
500円玉大(たっぷり)を手のひらに取り、顔全体にハンドプレス。
こすらずやさしく。



洗顔直後のキメの整った状態が、GGとアゼライン酸系が最も働きやすいタイミング。ケチらずたっぷり使ってね。
通常の化粧水を重ね、続けて美容液・乳液で保湿を補完します。各ステップ30秒〜1分ほど間を置くとなじみが安定。



本品は保湿のフタを持つタイプではないから、うるおい重視の人は上からセラミド系クリームを重ねるのがおすすめ。
イオン導入機能付き美容器を使う場合は、ローションをたっぷり含ませて機器の説明書に従って導入。導入後は必ず保湿でフタを。



毎日イオン導入は肌への負担になることも。週1〜2回のスペシャルケアとして取り入れるのがベターだよ。
併用NG・注意(時間をずらす)
- 高濃度AHA/BHAピーリングやレチノール導入初期との同時使用は刺激が重なる → 時間帯・曜日を分けて(例:朝のみ本品、夜はレチノール)
- ビタミンC誘導体・セラミド系との併用はOK(後続ステップで)、成分の重複に注意しつつ相乗効果を狙える
- 同じ総合型の美容液と重ねすぎない。成分が重なり刺激が倍増することがあるため、前後のアイテムは軽めに
メリット・デメリットまとめ
| メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|
| GG6%とアゼライン酸Wとナイアシンと新型VCを1本に集約 | 成分が多いため超敏感肌は初期刺激の可能性 |
| 120mL・約2か月分で1日約40円の高コスパ | 保湿は後続アイテム依存(化粧水としての潤いのフタは別途必要) |
| 8つの無添加・アルコールフリー・油分フリー | 酸化銀防腐のため金属アレルギーは要確認 |
| イオン導入対応で自宅ケアに活用できる | たるみ毛穴への直接アプローチはない(併用必須) |
| 無香料・ベタつかないテクスチャ | 香りや美容液らしい仕上がりを求める人には味気ない |
おすすめの人
- 開き毛穴・黒ずみ・テカリが複数気になる脂性〜混合肌の方
- 毛穴ケア成分を1本でまとめて試したい方
- 美容器ユーザー
合わない人
- 乾燥の強い敏感肌・金属アレルギーが心配な方・シンプル処方至上主義の方
- 条件付き:パッチテストと前半は頻度を落とせば対応可
まとめ
トゥヴェールのバランシングGAローションを絞り込んだ名品とするなら、KISO GGローションは総合力の名品。
毛穴ケアに欲しい成分がそろい踏みで、なおかつそれぞれが設計として機能しているのがこの1本の本質です。
何が自分の毛穴の主犯かまだ分からない・あれもこれも気になる、という方には、まずこの総合型から入って、反応のよかった方向にケアを絞り込んでいくのが、迷子にならない近道です。



トゥヴェールかKISOか悩んだら、肌が敏感めかつシンプルが好きなら前者、複合毛穴悩みを1本で総合的になら後者。迷ったらKISOから試すのが個人的にはおすすめだよ。
※本記事で使用する毛穴を目立ちにくくする・キメを整える・皮脂のバランスを整える・ベタつきの気にならない肌に整える等の表現は、化粧品の表示できる効能範囲(保湿・整肌)に則ったものです。毛穴そのものが物理的に消失・縮小するものではありません。効果には個人差があり、肌に合わない場合は直ちに使用を中止し、皮膚科専門医にご相談ください。
→ KISOCARE公式「グリシルグリシン6%配合化粧水 キソ GGローション No.060」
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→ 資生堂 IFSCC受賞研究「毛穴の目立ちと不飽和脂肪酸」






