この記事では、3cmのチョコレート膿胞持ちの私が腹腔鏡下手術と体外受精の選択の過程で調べた内容や体外受精を選択した理由をまとめています。
当時の状況
- 不妊治療歴:約1年半
- 33歳
- 3cmのチョコレート膿胞あり
- 当時の担当医からは腹腔鏡下手術を勧められていた
私自身なかなか結論が出ずにすごく悩んだ問題で、同じ状況の情報に助けられました。一つの経験・考えとして参考にしてもらえたら嬉しいです。
当時の担当医からは腹腔鏡下手術を勧められる
不妊治療専門医の中でも色々な意見がある中で、当時の担当医からは腹腔鏡下手術を勧められました。
この経過で一度も妊娠していないのであれば、チョコレート膿胞でピックアップ障害が起きているのだと思います。
卵巣周囲が癒着してピックアップできてないとしか考えられない。腹腔鏡手術で中をきれいにするのをお勧めします。手術した人の80%は1年以内に妊娠します。
ピックアップ障害とは
- 排卵された卵子を卵管采がうまくキャッチできない状態
- 卵子が卵管までも到達できないため精子に出会うこともできない
- 女性の不妊原因で一番多い原因ともいわれている
- 不妊でない女性も必ず毎月きちんとピックアップできているわけではないといわれている
大きな手術でないことは分かっていたので、手術自体に抵抗はありませんでした。
ただ、手術後のリスクを調べていたので、そのまま治療を進める気持ちにはなれませんでした。
すでにAMHが低めなので一部とはいえ卵巣を摘出するのが心配なんですが、方法はこれしかないでしょうか?
AMHは3あるから大丈夫。どうしても体外受精にするって言うのであればそれでもいいけど‥
自然妊娠の可能性があるんだから手術をお勧めします。
担当医の説明と強い勧めに納得はできたものの、腹腔鏡下手術と体外受精のメリット・デメリットを調べていくとやはり悩みました。
腹腔鏡下手術・体外受精のメリットとデメリット
素人なりに調べたり先生に聞いたりしたことから考えたメリットとデメリットをまとめます。
あくまで素人が調べたものですが、必死で調べあげて考えた内容です。
腹腔鏡下手術のメリットとデメリット
腹腔鏡下手術のメリット
- 自然妊娠の可能性
(統計的には1年以内に80%、2年以内に90%) - 膿胞を除去できる
- 費用が安い
腹腔鏡下手術のデメリット
- 100%妊娠に結びつくわけではない
- 手術による身体的負担
- 少なからず正常組織も切除することになるためAMHの低下
→妊娠につながらず体外受精をすることになった時に採卵数が減少する - 再発のリスクがある
- 術中操作による新たな癒着の可能性
- 入院する必要がある
体外授精のメリットとデメリット
体外授精のメリット
- 現在のAMHを保ったまま治療に入れる
- 妊娠への直接的な治療となる
- 妊娠によりチョコレート膿胞が小さくなる可能性
(ただし妊娠中に大きくなる可能性も少ないがある、妊娠中に破裂すると大変)
体外授精のデメリット
- 100%妊娠に結びつくわけではない
- 薬剤による身体的負担
- 人の手が入ることによる未知の危険性
- 流産率の増加や多胎妊娠のリスク
- チョコレート膿胞があることで卵子の質が下がる可能性
- 膿胞の状態によっては後で治療が必要になる可能性
- 高額
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体外受精を選択した理由
確定的な答えが出る問題ではなくすごく悩みましたが、最終的に私たちは体外受精を選択しました。
決定に導いたメインの理由
- 腹腔鏡下手術後、なかなか自然妊娠しなかった場合にどこで見切りをつけて体外受精にするのか
- 腹腔鏡下手術後、体外受精をすることになった時には今よりも卵子の老化が進んでいるし、手術によるAMHの低下で手術したことを後悔するのではないか
33歳という年齢と、すでに治療をする中で年齢を重ねていることを考えると、腹腔鏡下手術後に妊娠できなかったリスクの方が私たちには大きかったのです。
また、もし妊娠できたとしても、2人目を考えた時の年齢は?という問題もありました。
そう考えていると、自然に「まず身体を整えて」ではなく「今、妊娠するためにできる直接的な治療を選ぼう」という結論になりました。
まとめ
腹腔鏡下手術と体外受精の選択の過程で調べた内容や体外受精を選択した理由についてまとめました。
同じ悩みを持つ方の一つの参考となったら嬉しいです。
納得のいく選択ができ、かわいい赤ちゃんが来てくれることを心から祈っています。
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