スイサイの酵素洗顔とファンケルの酵素洗顔。

どちらも毛穴の汚れ・角栓への効果をうたう人気製品で、「結局どっち?」と迷ったことがある方も多いよね。
この記事では、両製品の全成分表示と、成分のはたらきから見た違いを整理します。
「どちらが絶対に正解」と決めつけるのではなく、自分の毛穴・肌の状態に合わせて選べるようになるのがゴールです。
- 2つの製品の成分の違い
- 角栓・毛穴へのアプローチの違い
- 肌質別の選び方の目安
スイサイとファンケル、それぞれの製品のおさらい


スイサイのノーマルタイプは、現行品名「ビューティクリア パウダーウォッシュN」。
カネボウの個包装タイプの酵素洗顔パウダーです。
スイサイNの特徴
- プロテアーゼ(タンパク分解酵素)とリパーゼ(皮脂分解酵素)の2種類の酵素を配合
- アミノ酸系洗浄成分(ラウロイルグルタミン酸Na、ミリストイルグルタミン酸Na)を配合
- ヒアルロン酸Na、カラギーナン、シルクなどの保湿系成分も配合
一方、ファンケルの「ディープクリア洗顔パウダー」は、酵素に加えて炭とクレイを配合した洗顔パウダーです。
ファンケルの特徴
- プロテアーゼ(タンパク分解酵素)を配合
- 炭、パイロフェライト(吸着性の粘土鉱物)、石英を配合
- 防腐剤・香料を使わない無添加処方とされる



この時点で、「酵素が2種類か1種類か」「吸着成分があるかないか」という大きな違いが見えてきたね。
スイサイvsファンケル 全成分比較


まずは両製品の全成分表示を並べてみます。



注意:成分表示に配合量は載っていないので、ここでは「種類と記載順」だけの比較だよ!
スイサイNの全成分
- タルク
- ココイルイセチオン酸Na
- オレフィン(C14-16)スルホン酸Na
- ラウロイルグルタミン酸Na
- ラウリン酸K
- ミリストイルグルタミン酸Na
- カラギーナン・シルク・メチコン・イソステアリルアルコール・BHT
- DPG・エチルグルコシド・乳酸・水酸化K
- プロテアーゼ・ヒアルロン酸Na・リパーゼ
- メチルパラベン
ファンケルの全成分
- ココイルグリシンK・マンニトール
- (ヤシ脂肪酸/パーム脂肪酸/ヒマワリ脂肪酸)グルタミン酸Na
- PEG-75・デキストリン・プルラン
- ラウロイルグルタミン酸Na・ミリスチン酸Na・カンテン
- パイロフェライト・ミリスチン酸K
- ヒドロキシプロピルデンプンリン酸・α-グルカン・タルク・石英
- ラウリン酸Na・ベヘニルアルコール・ラウリン酸K
- プロテアーゼ・炭・ヒアルロン酸Na・シリカ
- パルミチン酸Na・コーンスターチ・ステアリン酸・パルミチン酸K・ラウリン酸
- ヒドロキシプロピルメチルセルロース・グリセリン・アラントイン
- リン酸2Na・リン酸K・酸化鉄



成分名が並ぶと読みにくい…という方は、次のざっくり比較表だけ見てみてね。
スイサイvsファンケル ざっくり比較表


| 比較ポイント | スイサイN | ファンケル |
|---|---|---|
| 酵素 | プロテアーゼ+リパーゼ | プロテアーゼのみ |
| 皮脂へのアプローチ | リパーゼが皮脂を分解 | 炭・粘土鉱物が吸着し、石けん塩が脱脂 |
| 洗浄成分のタイプ | アミノ酸系+イセチオン酸系+オレフィン系+石けん系 | アミノ酸系+脂肪酸石けん塩 |
| 保湿系成分 | ヒアルロン酸Na・カラギーナン・シルクなど | ヒアルロン酸Na・グリセリン・アラントインなど |
| 防腐・添加 | メチルパラベン・BHTを表示 | 防腐剤・香料フリーの処方とされる |



いちばんの違いは「皮脂を分解するか、吸着するか」。ここが毛穴タイプ別の選び方に直結するよ!
酵素は角栓にどう働くと考えられている?


角栓は、毛穴の中で皮脂と角化した細胞などが混ざり合ってできるものとして説明されます。
酵素のはたらき(文献的な整理)
- プロテアーゼ: タンパク質を分解する酵素。角質を構成するタンパク質に作用するとされる
- リパーゼ: 皮脂の主成分とされるトリグリセリドなどを分解する酵素
つまり設計としては、
- スイサイNは「タンパク質と皮脂の両方」に酵素が作用するタイプ
- ファンケルは「タンパク質は酵素、皮脂まわりは吸着と脱脂」でアプローチするタイプ



ここが大事!「どっちが強いか」よりも「自分の毛穴の状態にどっちの設計が合いそうか」で見るのがおすすめだよ。
毛穴タイプ別の考え方


こんなタイプには…(あくまで理論上の目安)
- 白〜肌色の「詰まり型」の角栓が気になる → タンパク質と皮脂の両方に酵素が働くスイサイNの設計が合いやすいと考えられる
- 「黒ずみ」が気になる → 酸化皮脂や汚れを吸着する炭・クレイを備えたファンケルの設計が合いやすいと考えられる



ただし、あくまで成分構成からの理論的な考察であって、両製品の角栓への効果を直接比べた公表データは確認できてないよ。
肌質別の選び方の目安


| 肌質・悩み | 候補になりやすいのは |
|---|---|
| 脂性肌・テカリが強い・黒ずみが気になる | ファンケル(吸着+脱脂の設計。つっぱりには注意) |
| 混合肌・詰まり型の角栓が気になる | スイサイN(W酵素+アミノ酸系基剤) |
| 乾燥肌・敏感肌 | どちらも頻度を落として試すのが無難 |
乾燥・敏感肌の方向けに、補足します。
- ファンケル: 防腐剤・香料フリーでアラントイン配合。一方、脂肪酸石けん塩を複数含むため脱脂力が強めとされる
- スイサイN: 保湿系成分を豊富に含む一方、メチルパラベンを表示。パラベンを避けたい方は要確認
エビデンスが弱い点・判断できない点


この比較には「ここまでは言える、ここから先は言えない」という線引きがあります。
現時点で判断できないこと
- 両製品の効果を直接比較した公表試験は確認できなかった(今回の比較は成分構成からの理論的考察に留まる)
- 酵素の活性値(働きの強さ)は非公開のため、どちらの酵素が働きやすいかは数値で比較できない
- 各成分の配合量は非公開のため、プロテアーゼの含有量の多い少ないも判断できない
- pHの公表値はなく、成分構成から「弱アルカリ傾向と推定される」以上のことは言えない
- 実際の肌への影響は、泡立ち・洗浄時間・すすぎ・使用頻度などの使い方に左右される部分が大きい



「どちらが確実に効く」と言える段階ではない、というのが現時点での正直な評価です。
まとめ|どちらが今のあなたの肌質に合うかで選んで


どちらを選ぶにしても、「確実に効く」製品を探すのではなく、「自分の肌に合う」製品を探すのが正解です。
酵素洗顔は便利なアイテムですが、毎日の基本ケア(洗顔・保湿・紫外線対策)の補助と考えるのがおすすめです。



迷ったら、まずは小さい容量から。肌の反応がいちばんの判断基準だよ!
この記事の情報は、各社の公表情報と学術文献に基づくもので、医療的な判断を代替するものではありません。
・カネボウ化粧品 スイサイ公式(パウダーウォッシュシリーズ)
・ファンケル公式 ディープクリア洗顔パウダー
・ファンケル公式 全成分表示ページ
・学術文献(Nascimento et al. Enzymes for dermatological use, Exp Dermatol 2024)

